TOEIC（トーイック）はよく聞くけれど、いったい「TOEICって何？」と思う方も多いかと思います。
ここでは「TOEICって何？」
「TOEICに興味はあるけれど、どういう試験？」という人に向けてまとめています。
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TOEICとは何か？
TOEICとは日本でとして知られる国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC）が実施している国際コミュニケーション英語能力テストです。
IIBCによるとTOEICは世界160か国で実施されており、日本では2020年に153万3000人がTOEIC試験を受けたと発表されています。
[chat face=”img_6416.jpg” name=”Misa” align=”left” border=”blue” bg=”blue” style=”maru”]TOEICスコアは日本だけでなく、英語を第一言語としない国において英語力を測る手段として世界的に認められています。[/chat]
TOEICの読み方は？
正式な名称はTest of English for International Communication、これを略してTOEICです。「トイック」と呼ばれる場合もありますが、正式な読み方は「トーイック」です。
なお、今回の記事は英語における「聴く」と「読む」の能力を測るTOEIC L＆R公開テスト（以下よりTOEICに統一）について書かれたものです。
TOEICのスコアは何の役に立つの？
TOEICのスコアが一体何の役にたつのか？まとめてみました。
TOEICスコアは就職、転職、昇格に役立つ
日本においてTOEIC試験のスコアは企業の就職における採用時の重要な一つの目安となっています。
特に海外と取引のある企業が英語能力の判断にTOEICスコアを参考にしていす。つまり、それらの企業に就職したい場合にはTOEIC高得点保持者は圧倒的に有利になります。
明確にTOEICのスコアを求めているのが日産で、キャリア採用において高得点のTOEICスコアを求めています。
日産 職種カテゴリーページ【外部リンク】
次に明言はしていませんが、暗にTOEICのスコア求めている企業です。
KDDIが「入社までにTOEICスコア600点の取得を目指していただきます。」
KDDI リクルーティング【外部リンク】
三井物産が「TOEICや簿記の資格を保有するか否かが選考結果に影響することはありません。しかし、選考後、入社前までにTOEIC730点と簿記3級を取得することを推奨しています。」
三井物産リクルーティング【外部リンク】
楽天が「TOEICスコアが選考結果に影響することはございません。ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。」
楽天リクルーティング【外部リンク】
と明記しています。書き方が回りくどいのですが、つまりは「就職時には求めないけど、入社までに必要なTOEICスコアを取ってね」という事です。深読みをすれば必要なTOEICのスコアを取れば有利とも取れます。
その他にも、募集要項でTOEICのスコア○○点相当の英語能力という書き方をしている企業がかなりあります。
転職・再就職関係で面白い話が書かれている本があります。
40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEIC L&Rテストを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法【新テスト対応新装版】 [ 春名 久史 ]です。
この本では
著者がTOEICスコア930点を取る以前は書類審査で落とされることが多く、就職面接に行っても事実上の門前払いの上に説教を受けて帰らせられる始末だった。ところが、930点取得後は書類審査でほぼ落とされなくなり、面接官をしている人の態度が明らかに変わった。
とのことです。
高得点のTOEICスコア持っている人が、社会でどのように見られているかがわかるエピソードです。
TOEICスコアは受験、進学に有利
また、TOEICは全国の国公立や私立の大学の入試試験で活用されており、出願資格、判定優遇、合否参考、加点などの優遇措置を受けられます。
TOEICの大学入試・単位認定への活用状況について（IIBC公式HPより）【外部リンク】。
例としてはTOEIC500点あれば横浜市立大学医学部の推薦入試において加点措置が受けられるそうです。
その他各大学の活用状況は以下からご覧ください。
大学進学、単位取得の状況【外部リンク】
さらにTOEICは単位認定をしている大学も多くあります。
（大学生協調べ【外部リンク】）
そして、前述の通り就活ともなればさらに威力を発揮します。
少し古いデータですが転職サイトdodaが発表した「スコアが高いほど、年収は高い？！TOEIC®テスト スコア別平均年収」ではTOEICスコアと年収の関係を示しています。
DUDAさんHP【外部リンク】
TOEICスコア700点以上取れる人はTOEICを受けた事のない人と比べて、その後100万円ほどの差が出てくるそうです。
以上の事からもTOEICスコアは取っておくと受けられる恩恵が多い事がわかります。
TOEICスコアに期限はありません。ただし、証明書の再発行が2年です。また、2年を過ぎるとTOEICのホームページからテスト結果（スコアチャート含む）の参照もできなくなります。
TOEICの内容とは？
TOEIC試験と言ってもいくつか種類があり2022年2月現在は以下の5種類がTOEIC試験と呼ばれます。
- TOEIC Listening ＆ Reading Test（L＆R）
- TOEIC Speaking ＆Writing Test（S＆W）
- TOEIC Speaking Test
- TOEIC Bridge Listening ＆ Reading Test
- TOEIC Bridge Speaking ＆Writing Test
※「Bridge」と付いたTestはTOEIC試験の中でもビギナー向けの位置づけとなっています※
TOEICのメインの試験は大きく分けて２つあります。
①「聞く」と「読む」のListening ＆ Reading Test（以下L＆R）：「聞く」と「読む」の能力を測るマークシート方式
②「話す」と「書く」のSpeaking ＆Writing Test（以下S＆W）：ヘッドセットを使って行われるライティングとスピーキングの実戦形式のテストです。
ここで言うTOEIC、TOEIC Listening ＆ Reading Testは2022年2月現在、都市部では毎月、地方では年9回ほど開催されています。
受験料は7810円（税込）
一度でも受験申込をすると万が一当日受験できなくても、1年後の同月から3ヵ月間に実施の公開テストのうち1回に割引が適応され7150円（税込）で受ける事ができます。
以前は1日1回の試験でしたが、現在は1日に午前と午後の2回開催となっています（同日の連続受験はできず）。
申し込みは抽選制という事になっていますが、2021年夏ごろからほぼ形だけとなっており、現在では申し込んだ人はほぼ100％受ける事ができます。
TOEICの試験当日スケジュール
試験当日のスケジュールは
午前試験
受付
9：25～9：55
試験の説明・音テスト
9：55～10：20
試験
10：20～12：20
試験問題用紙・回答用紙の回収
12：20～12：35
午後試験
受付
14：05～14：35
試験の説明・音テスト
14：35～15：00
試験
15：00～17：00
試験問題用紙・回答用紙の回収
17：00～17：15
となっていますが、試験開始からイントロダクションの音声ガイドを流すため、大抵の場合は1～3分ほど試験終了時刻が遅れます。
TOEICの問題構成は？
リスニングセクション100問、リーディングセクション100問の計200問のテストです。
問題の内訳は、
リスニングパート
Part1 写真描写問題 6問
Part2 応答問題 25問
Part3 会話問題 39問
Part4 説明文問題 30問
リーディングセクション
Part5 短文の穴埋め問題 30問
Part6 長文の穴埋め問題 16問
Part7 読解問題 1つの文書 29問
複数の文書 2つの文書 大問2つに各5問の計10問
3つの文書 大問3つに各5問ずつの計15問
となっています。
テスト結果は10から990点のスコアで示され、合格不合格はありません。
TOEICの勉強法は？
TOEICの勉強法と言っても各レベルで必要な事は違います。
「TOEICって何？」、「TOEICを始めて受ける」、「300点も取れない」という人は英語の基礎から学ぶ事をお勧めしています。
まとめ
- TOEICとは英語能力を測る国際コミュニケーション英語能力テストです。
- TOEICのスコアは現在の日本において就職、転職、大学入試、大学に入ってからの単位取得などにとても役に立ちます。
- TOEICの内容とは？
一般に言われているTOEICとはTOEIC Listening ＆ Reading Testであり、リスニングセクション100問、リーディングセクション100問の計200問のテストで英語における「聴く」と「読む」の能力を測ります。
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